2019年7月31日水曜日

2019年7月報

1.7月授業内容
2.今月の課題
3.今後の授業スケジュール
4.お知らせ


1. 7月授業内容


1.0 <スタートアップ(全コース)>


 割愛します。


1.1 <プライマリーコース『ウッシーくん』>


 割愛します。







1.2 <ベーシックコース『ウォーカータクシー』>


 人力車ロボットです。推進(すいしん)手段は二足歩行です。

 交互(こうご)に前後する二足で前進するには、前→後ろへ移動する足で地面を蹴(け)り、後ろ→前へ移動する足はなるべく地面と干渉(かんしょう)しないような方策(ほうさく)が必要です。
両足が同じように地面と接触していると、前進する力と後退する力が拮抗(きっこう)し、その場でモジモジするだけです(*1)。


 今回のロボットは、側面の上下2本のクランクが常に同じ角度を向きつつ(同位相)回転することで、脚(あし‐ロッド15アナ)を垂直に保ったまま円運動させています(*2)。

左右の脚では、180°ずらした角度(逆位相)のために高低差が激しく変化しますので、片足ずつ浮かせる方式と思いきや、両足が常に接地し、スムーズに歩きません(*3)。

また、片足を上げた分だけそちらへ大きく傾くので、倒れやすく不安定です(*4)。


 これを片足ずつ浮かせる秘訣(ひけつ)が、左右両輪を付けた“リヤカー”です。
ただ牽引(けんいん)しているだけではなく、リヤカー両輪+片足の3点支持を実現しています。
(二足歩行ロボットとしては、ちょっと反則技のような気もしますが…)


 物体は、3点以上で支持することで、姿勢を安定に保てます
カメラ用の三脚(さんきゃく)や三輪車のほか、自転車やバイクが停止時につく足やスタンドも同じ理由ですね。
リヤカーをつなぐと、胴体(どうたい)を直立させたまま片足ずつ持ち上げ、快調に歩むようになりました。

中には、胴体を寝かせて頭部をタイヤで支え、滑(すべ)り止めした足先を突(つ)きながら進む独自の改造もありましたが、これも3点支持です。


 3点支持によらないアイデアとしては、脚の向きが変化しない平行リンク(*2)の性質をうまく利用し、両脚の位相を揃(そろ)えて回し、寝かせた胴体の底面(背中)を地面に付かせたり、水平に浮かして少しだけ前に運んだりしながら進むアイデア(*5)もあります。

 最後は牽引(けんいん)力を競うべく、長机を傾けて、上り坂に挑戦してもらいました。
足裏がプラスチックのままでは滑りやすく、背が高いと後方へ転倒しやすい弱点が如実(にょじつ)に表れ(*6)、これも直立二足歩行ロボットの難しさを物語っています。


滑り止めとして、足にグロメットや輪ゴムを履(は)かせたり、過去には、ロボット教室で学んだラチェット機構をタイヤに装備(そうび)して、急な坂道を上ってみせた“スーパータクシー”も現れました。


*1 二足歩行ロボットには、2018年4月の『ぐるぐる進む君』がありました。
 これも、1日目ではモジモジ君に過ぎませんでしたが、2日目に重心制御を取り入れることで、両足が接地したまま摺(す)り足をすることに成功しました。


*2 平行リンクと呼ぶ機構で、長方形が潰(つぶ)れて平行四辺形になるように、リンク外形を変えられます。スペースワールドのラッキーバスにも使われていました。

*3 わずかに歩く場合は、たまたま前進に有利な重心移動や摩擦が効いており、バランス次第では後退することもあります。

*4 片足では重心の真下(両足の中間点)を支えられないので、引っ込めた方の足も接地するよう傾きます。
 シャフトを横に通すなど、足裏を重心を含むように内側に広げると、片足でも立てるようになります。

*5 先月の『がたごとレスキュー隊』の4脚を全て同じ向きに揃えたロボットに相当。


*6 人間のように足首を曲げられないので、斜面の角度と同じ分だけ上体が傾きます。



1.3 <ミドルコース『シュート君』>


 当時小学2年生のアイデアコンテスト出品作がベースのキックロボットです。(マジでスゴイ…)

 本作品は、モーター1個の正⇔逆回転で、下記をやってのけます。
A) 腕(うで): 振り   ⇔ 振り(戻し)
B) 膝(ひざ): 伸ばし  ⇔ 曲げ
C) 腿(もも): 蹴り   ⇔ 引っ込め
D) 胴体  : 右ひねり ⇔ 左ひねり(戻し)

この動作を語る上で、3月の『ロボアーム』を外せません。
これらの動作は、自動車ロボットのモータータイヤのような固定の連動関係ではなく、バイクの加速(タイヤの回転)とウイリー(前輪の浮き上がり)のような、負荷の軽い順に可動域を使い果たす関係です。


要は、「回しやすい所から回せるだけ回しちゃおう」と、モーターの力が次々と逃げ道を探すのです。

ロボアーム』では、
E) ハンド: 掴み   ⇔ 放し
F) アーム: 持ち上げ ⇔ 降ろし
G) 本体 : 右旋回  ⇔ 左旋回
動作順“逆再生”されなかったり、そもそも曖昧(あいまい)に同時発生したりしました。
負荷の大小関係が(重力を見方にするか敵にするかで)逆転したり、はっきり定まらなかったりする場合の現象です。


シュート君』では、A~Dの動作がいずれも一瞬で完了するので、これらの順序(つまり負荷の大小)にあまり気を配らず、むしろ同時動作した方がキッカーとして様になると考えて設計しているのでしょう。

 大事なことは、どの動作にも可動範囲(限界)を定めていることです。
そうでなければ、腕や胴体が360°回り続ける化け物になってしまいます(*1)。
いましたよね? 背中のペグを見落として、上半身だけ高速スピンする妖怪が…。


 2日目の最後に、ゴールに向けてボールを蹴って、シュートの正確さを競いました。
輪ゴムの復元力をうまく利用したレバー1本で、スライドスイッチを正逆に切り替えながらも、(可動限界があるので)入れっ放しにならないようタッチセンサーも同時に入・切するコントローラーの設計も秀逸(しゅういつ)ですね。


*1 本当は、Aの腕自体に回転限界はなく、B・C・Dの制限から決まります。
 Aは、モーター(胴体)に対するモーターシャフト(背骨)の回転量だけで決まり、モーターシャフトの回転を合同で消費するB・C・Dとは異なります。
 地面に対して、胴体Dと一体のモーター自身が回転するため、理解を難しくしています。


1.4 <アドバンスプログラミングコース『ロボビート(2)』割愛>


 《割愛し、テクニカルコンテスト研究と成果を纏めます》

 2019年7月26日 九州地区大会 テクニカルコンテストを終えて

 テクニカルコンテスト九州地区大会が福岡市科学館にて開催されました。
九州(山口~沖縄)各県の教室から36名がエントリーし、上位2名が全国大会行きのチケットを手に入れます。
我らが5教室(東福間・中間・八幡東・小倉北・小倉南)からは26名が出場し、今年も全国大会への進出枠を全て勝ち取りました!

中間教室の桑村悠太郎君、島田晄君、おめでとうございます!!


 競技内容は、去年まで行われてきたライントレーサーから変更され、
キットケースに乗せたパイロット(人形パーツ)をロボットで回収し、ゴールを目指すミッションが課されました。

題して、『無人島救出大作戦!』です。

スタート合図3秒前からゴールするまで、ロボットには触れることができません。
そのため、ロボットを自律制御させる必要があり、限られたセンサーを駆使した構造とプログラムを考えます。
パイロットの回収方法には「引きずらない」以外の規制がありませんから、いかに早く正確に取り込むかが勝負の鍵となります。

 生徒さんから多様な方式が出揃いました。


 方式:象の鼻
 特徴:ハンマーを振り下ろし、パイロットを弾き飛ばす
 長所:構造がシンプルで、回収動作に必要な時間が短く、軽量
 短所:パイロットが弾き飛ばされる方向が定まらず、成功は運だのみ



 方式:ゴム網
 特徴:ゴム網をパイロットに振り下ろし、網の隙間に引っ掛ける
 長所:構造がシンプルで、回収動作に必要な時間が短い
 短所:ゴム網の張り方・当たり方で成功率が変わる





 方式:回転カゴ
 特徴:モーターでカゴを回転させ、パイロットを挟み込む
 長所:再現性・成功率が高い
 短所:ロボットの重心が前方に偏りがちで、後輪の急加速・減速時にスリップする場合あり



 方式:ワイパー
 特徴:キットケース上をスワイプしてパイロットを取り込む
 長所:走行を完全停止させなくてもワイパーを作動でき、制御しやすい
 短所:ワイパーの動作が比較的遅い


 今年も各教室のアドプロ時間を延長して研究会を開催し、模擬コースを開放しました。
自分で課題を見つけようとする人、見つけられない人、おしゃべりに高じている人など、研究に取り組む様子も様々です。

大会結果を振り返ると、真に研究を重ねた時間と結果には、関係があるように思えます。
時間の許す限り、失敗するパターンを分析した人には、結果が出ています。
もちろん大会本番の運もありますが、3回のチャンスでリカバリーできなかったのなら、分析不足や戦略ミスを素直に認めましょう。
想定し得る限りのトラブルを経験しておけば、本番でも対処できる可能性が高まります。

 今年の予選は終わりましたが、1回や2回やってみて結果が出ないからって、諦めないでくださいね。
初めての経験は怖いですし、上手くいかないと嫌にもなります。やめたくなるときもあります。大人だって同じです。
でもね、成功や喜びを得るには「やってみる」以外に道はないのです。

心底嫌なら避けるのも手ですが、難しいからと逃げていては何も得られません。
目標への道を進めば、壁と向き合う時が必ず来ます。その時に挑むか逃げるかの選択で人生の展開が枝分かれします。
困難や失敗にどう挑めば良かったかを学んでくれれば、結果以上の成果と言えます。


1.5 <プロ1年目コース『不思議アイテムI-1(1)』>


 3ヶ月間のオムニホールロボットを終え、新しいテーマに入りました。
1ヶ月目は、マイコンの出力先として、モーターではなく、光と音を出してみます。


 1日目は“”です。8x8の赤色LEDマトリクスを制御して、ドット絵やアニメーションを試しました。
自らの手でCG(コンピュータグラフィクス)に触れた瞬間ではなかったでしょうか。

 点灯・消灯させるドットを選択するために、中学数学のXY座標系の概念を用い、座標を変えながら繰り返し点灯・消灯する(のを楽にする)ために、for命令文を使いました。
for(i=0; i<=2; i++) {○○}”と書けば、変数iの値が 0, 1, 2 と変わりながら○○を3回実行し、“for (i=10; i>0; i=i-5) {○○}”なら、i = 10, 5 の順に2回しか○○を実行しませんよ。大丈夫でしょうか。
ナイトライダー(*1)風にも簡単に表示できましたね。

 横1ライン分の8つの点を8桁の2進数(01001001など)で表し、これを縦8つ分渡すことで画面表示してくれる関数(*2)を使って、パラパラアニメも制作できました。
2進数01001001に代わり、10進数73としても、16進数49で与えても同じ絵になります。
2進数しか扱えないマイコンへ転送する前(*3)に、01001001に変換されるからです。

 つまるところ、10進数(0~9)は人間に好都合な表記法でしかなく、8本足の火星人なら8進数(0~7)を使うかもしれないのです。
16進数(0~F)というのは、2進数4桁分をちょうど1桁で書けるので、慣れた人には楽なのです。
8進数も、1桁で2進数3桁分なので、コンピュータの分野ではよく使われます。

 2日目は“”も出します。
圧電スピーカー(*4)をつないで、人間の指示に反応できるようタッチセンサーも2個つなぎます。

 タッチセンサーの押下状態を判断してLED表示や音を変えるために、if文を使いました。
一方を押すとカウントアップ、他方を押すとカウントダウン、カウント10になるとメロディ演奏など、「○○なら△△する」という条件付き実行には、“if (○○) {△△}”と書きます。

カウント変数iの値が10, 20, 30, …の時に真になる条件文の書き方は3通りあります。
<初級> if(i==10){動作;} if(i==20){動作;} if(i==30){動作;} …
<中級> if(i==10 || i==20 || i==30 || …){動作;}
<上級> if(i%10 == 0){動作;}

タッチセンサーが押される毎にドット絵の表示位置を変え、合わせて音を出せば、これはもう、ゲーム中のキャラクタ移動ですね。

 さて、本Arduino環境では、単音ながら、RTTTLフォーマット(*5)による楽譜データを与えて任意のメロディを演奏できます。
次月1日目のテキストに詳細が解説されていますが、RTTTLデータは、"曲名デフォルト設定音符列" の3部で構成されます。
スーパーマリオがコインをゲットするような音は、"coin:d=4,o=4,b=200:16b6,8e7" というデータで与えられます。

デフォルト設定 "d=4,o=4,b=200" では、4分音符、オクターブ4、テンポ200が指定され、音符列において特に指定しない限り、この設定が適用されます。

音符列 "16b6,8e7" は、16分音符オクターブ6のシ、8分音符オクターブ7のミ、の順に鳴らします。
即ち、デフォルト設定 "d=4,o=4" は全く効いていません。

ここで、音符列を "c,d,e,f,g,a,b,c5" とだけ記述すると、4分音符で、オクターブ4から“ドレミファソラシド”と演奏されます。
ソ#(ラ♭)は "g#"、休符は "p" で表します。
付点音符(1.5倍の長さ)は、"c." のように、後に"."を付けます。

 2ヶ月目は、音階と周波数の関係や、一次関数のグラフ描画によるCGの基礎を学び、ゲームパッドで光と音を自在に操るなど、ゲームプログラムの要素を掘り下げます。


*1 人工知能を搭載した喋るスポーツカーが犯罪捜査員マイケルと共に様々な事件を解決するアメリカの1980年代のアクションドラマ。知らない人はYouTubeで。

*2 決まった手順の命令群を1つにまとめて名前を付けたもの。その名前を1回呼ぶだけで複数の命令をまとめて実行してくれるので、プログラムが簡単になる。手続き、サブルーチンとも呼ばれる。

*3 転送してあげる方のPC内部でどう処理されるかは少し難しいので割愛しますが、2進数しか扱えない点は変わりません。

*4 普通のスピーカーがアナログ信号(音声・音楽)を再生するするのに対し、圧電スピーカーは、デジタル信号を省電力で音に変換する作用に長けています。
 いわゆる「ピッ」「ピー」「ピロピロ…」というようなアラーム音ですが、昔のゲーム機のような素朴な演奏もできますよ!

*5 Ring Tone Text Transfer Language(着信音文字列転送言語)の略で、ノキア社が携帯電話の着信メロディ楽譜を記述するために開発した書式。
https://en.wikipedia.org/wiki/Ring_Tone_Transfer_Language


2. 今月の課題


 <スタートアップ(全コース)>
  特にありません

 <プライマリーコース>
  - オリジナル図形プリント

 <ベーシックコース>
  - オリジナル課題プリント(3面図+設問)
  - 上記授業内容を精読する(概ね3年生以上/低学年は補助の下で)

 <ミドルコース>
  - オリジナル課題プリント(3面図+設問)
  - 上記授業内容を精読する

 <アドバンスプログラミングコース>
  特にありません(テクニカルコンテストの為、割愛)

 <プロ1年目コース>
  - 上記授業内容を精読する(該当テキストページを見ながら)
  - [MatrixSprite3/4]をベースに、5コマ以上の絵でアニメを作成し、家族と教室に披露する
  - [MatrixSpriteMove2]をベースに、4x4~6x6ドットのキャラクタを画面からはみ出ないよう左右(または上下に)移動制御

  《ハイレベル挑戦》限界以上に移動させようとするとエラー音(メロディ)


3. 今後の授業スケジュール


◆小倉北8月よりベーシック/プライマリ10:30~とさせて頂きます。
◆小倉南8月よりアドバンス15:00~とさせて頂きます(~12月移行期間)。
◆全国大会の為、中間8/24→8/31へシフトします。

――――――――――【佐藤教室長】――――――――――

[東福間]第1・3土原則<学習ルームでこぼこ>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒ 8/3, 17,  9/7, 21,  10/5, 19


[中間]第2・4土原則<なかまハーモニーホール>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒8/10 第1回 3F会議室2
  8/31※第2回 3F会議室2
  9/14, 28,  10/12, 26

 ※全国大会の為、8/24→8/31へシフトします。


[小倉北]第1・3日原則<ムーブ>
   - 10:30~ ベーシック/プライマリ※
   - 13:00~ ミドル/ロボプロ1年目[暫定]
   - 15:00~ アドプロ

 ⇒8/ 4 第1回 5F企画1・2
  8/18 第2回 5F小セミ
  9/1, 15,  10/6, 20

 ※8月よりベーシック/プライマリ10:30~とさせて頂きます。


――――――――――【中野教室長】――――――――――

[八幡東]第1・3土原則<レインボープラザ4F>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒ 8/3, 17,  9/7, 21,  10/5, 19


[小倉南]第2・4日原則<総合農事センター2F>
   - 10:30~ ベーシック/プライマリ
   - 13:00~ ミドル(/アドプロ※/ロボプロ1年目)
   - 15:00~ アドプロ※

 ⇒ 8/11, 25,  9/8, 22,  10/13, 27

 ※8月よりアドバンス15:00~とさせて頂きます(~12月移行期間)。


4. お知らせ

1) 小倉北ベーシック/プライマリ時間シフト
 8月よりベーシック/プライマリ時間を30分遅らせ、10:30~12:00とさせて頂きます。


2) 小倉南アドバンス時間シフト
 8月よりアドバンス時間をミドル後にシフトし、15:00~16:30とさせて頂きます。
 8~12月を移行期間として、この間は13:00/15:00どちらでもお受けしますが、なるべく15:00~をお奨めします。

 農事センター利用時間の制約上、ミドル/アドバンスを併行しておりましたが、より良い指導&履修環境のため、ご協力をお願い申し上げます。
 (これにて小倉北・南教室が同一時間帯になります)


3) ロボット教室 九州地区大会
 7/26(金)福岡市科学館 サイエンスホールで開催されました。

 福岡の他、山口~沖縄各県の教室から参加があり、300名を超える観覧の中、
アドプロコースのスピード競技(36名)と、創作ロボットの発表(28名)が披露され、盛況でした。

 出場者の皆さん、お疲れ様でした。動画を撮影しておりますので、研究用に活用下さい。

【テクニカルコンテスト部門】
 https://youtu.be/YdhspXlBwAM
 [東福間]久保田(陸)<7位7'50>・久保田(暖)<11位8'74>・佐藤・田中・中原
 [中 間]桑村<1位5'63>・島田(晄)<2位6'77>川村<10位8'69>・島田(隼)<16位16'83>・上坂・山本
 [八幡東]谷川
 [小倉北]数住<3位6'79>・井上<4位6'90>・榊<6位7'10>・糸山<8位8'45>・中村<13位9'38>・山田<14位10'05>・松尾<17位20'47>・上村・内田・本田
 [小倉南]杉本<9位8'54>・今橋・瀬戸口・福政

【アイデアコンテスト部門】
 [八幡東]ミドル…倉富『自動はんばいきロボット』https://youtu.be/vCHQDEFt4Rk
 [小倉南]ミドル…樋口『ゆかふきいも虫』    https://youtu.be/wB8vAZDNPjM
     アドプロ…辻 『ドリームスロットマシン』https://youtu.be/7ZfxpAjg0RE


 テクニカルコンテスト部門は、昨年に続き、全国大会出場枠(上位2/36名)を我らが教室で独占した他、上位18名(完走者)に14名が入るなど、圧勝しました!

 引き続き、アイデア部門の審査結果(発表期日8/9)に期待します。


4) 小倉北ロボティクス・プロフェッサー(ロボプロ)コース説明会

 中学生・アドプロ1年以上履修生を対象に、9月(9/29予定)スタート生を募集します。

 ご興味のある方は、下記いずれかの説明会をご予約下さい。
 ◆8/ 4(日) ムーブ5F 16:45~17:45
 ◆8/18(日) ムーブ5F 16:45~17:45
 ◆9/ 1(日) ムーブ5F 16:45~17:45
 ◆9/15(日) ムーブ5F 16:45~17:45

  - 募集は9月と3月のみです
  - 他教室の方は小倉北教室へ転属となります
  - 9月(9/29予定)スタートには9/15までにお申込み下さい
  - アドバンス進級/継続/ロボプロ進級で悩まれる方はご相談下さい


5) 夏休みゲームプログラミング講座《8/18まで延長受付中》
 いつものロボット教室とは異なる刺激を。夏休みの自由研究にもどうぞ。
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/lab/IJ-B1908.pdf

【日時】8/20(火) 10:00-12:00
【内容】IchigoJam初級ミニゲーム#3『キーボード ガンマン
 タイピングゲームです。数字だけにしたり、小文字を入れたり、記号も含めたり、ゲームレベルはプログラミングで君が決める!!
 プログラミング学べて、ゲームできて、キーボード打てるようになって、一石三鳥?!
【講師】中野・佐藤
【会場】北九州パレス(勤労青少年文化センター) 2F
【申込方法】メールにてお申込み下さい。8/18まで延長受付中
【申込条件】
 - 原則として、9月お引落し額(10月分)に加算して徴収させて頂きます。
  8/18~キャンセル・欠席により空席が発生した場合は返金できません。
  (テキストのみお渡しします)

 - 保護者の方・お子様(対象年齢未満)ご同伴可

 - IchigoJam初級ミニゲーム編は、これまでの長編プログラムから趣向を変え、
  短時間で、ごく短いプログラムを生徒さん自身のアイデアで改変しながら、
  100%理解を促すことに重きを置きます。(高学年さんにも不足ありません)

         (税別)
  ☆…IchigoJam 6,500円(小3~)  新規生向け講座+キット
  ★…IchigoJam 2,500円(小3~) ☆修了生向け

 ☆日時ご相談
  IchigoJamスタートアップ ~初めてのゲームプログラミング~

 ★8/20(火) 10:00-12:00
  IchigoJam初級ミニゲーム#3『キーボード ガンマン』


6) 8月景品交換会
 3ヶ月毎の宿題ポイント交換会を8月「第1回」授業時間「前」に開催します。
 ポイントカードを忘れずに、早めに来て下さい。


7) 6月課題 高得点者  []内は教室と学年

 ◆プライマリ【14名平均 図形2.9】
   5点…柴田[小倉北2]
   4点…仲井[中間2], 末吉[小倉北1], 星野[小倉北 年長]

 ◆ベーシック【18名平均 図面2.3+設問2.4=4.7】
  10点…なし
   9点…林田[小倉南2]
   8点…なし
   7点…野口[八幡東5], 小牧[小倉南2]

 ◆ミドル【10名平均 図面2.7+設問1.4=4.1】
  10点…なし
   9点…なし
   8点…なし
   7点…重藤[八幡東8], 森崎[八幡東4]
   6点…中野[東福間4]


東福間・中間・小倉北教室 佐藤 / 八幡東・小倉南教室 中野

2019年6月30日日曜日

2019年6月報

1.6月授業内容
2.今月の課題
3.今後の授業スケジュール
4.お知らせ


1. 6月授業内容


1.0 <スタートアップ(全コース)>


 割愛します。


1.1 <プライマリーコース『チャリダー』>


 割愛します。







1.2 <ベーシックコース『がたごとレスキュー隊』>


 救助ロボットです。

 1日目では、何の変哲(へんてつ)もなさそうな4輪車に留(とど)まりましたが、車体底面の地上高(自動車用語でロードクリアランス)が低いため、少しの段差で引っ掛かってしまい、がたごと道はとても無理のようですね。
それでも、ちょっとした工夫があるのです。それはスピードが“(おそ)”ことです。


 ギアボックスをよく観察してみましょう(*1)。
モーター軸(じく)のピニオンギア(歯数8)が、まずベベルギア(歯数24)を回し、続いてベベルギアと同軸(つまり等速)のピニオンギア(歯数8)が、両隣(りょうどなり)のギアM(歯数24)を回しています。
タイヤはこのギアMと同じスピード(等速)で回転します(*2)。

歯数8のギア歯数24のギアを回す構成が2段ありますので、1段目で1/3に減速(げんそく)、2段目でさらに1/3に減速することになり、モーターの回転を1/3×1/3=1/9に減速してタイヤを回しています。
つまり、モーターが9回転してタイヤがやっと1回転する遅さです。

 遅いだけなら、何のメリットがあるのでしょう?
実は回転する力(トルク)が9倍になるという恩恵(おんけい)があるのです。
試しに、タイヤを外したシャフトを手でギュッと摘(つ)まんでみてください。
大人でも止められない程に強力ですよ。レスキュー隊として頼もしい力強さが準備できました。


 2日目では、ロードクリアランスの問題を解決します。
もっと大径のタイヤを装着できればよいのですが、タイヤLで最大ですので、代案が必要です(*3)。
そうです、タイヤSをクロールする手のように装着するのは、瞬間的に地上高を上げる効果も狙(ねら)っているためです。

バタバタと騒々(そうぞう)しいですが、これで多少の凹凸(おうとつ)は乗り越えられるようになりました。

あとは、4脚(きゃく)の取り付け方向ですね。
4脚ともそろえるのか、左右はそろえて前後でずらすのか、全てを90°ずつずらすのか。
後者ほど、いずれかの脚(あし)が地面を掻(か)いている期間が長く、推進効率に優れそうですが。



 最後の競技は、がたごとレース!
瓦礫(がれき)に見立てた材木等を敷(し)き、成功率20%の難関コースを乗り越えて救助に向かえるかどうかを競います。

瓦礫を前に立ち往生(おうじょう)し、脚がもげるなど、「救助隊が必要な救助隊」が多い中、4脚の向きを全てずらしたロボットの成功が目立ちました(*4)。

4脚ともそろえたロボットでは、どの脚も着地していない間に、せっかく乗り上げた瓦礫を底面で滑(すべ)り下りてしまいました。

左右または前後の2脚ずつそろえたロボットでは、瓦礫に乗り上げて傾いた胴体をさらに傾かせ、転覆(てんぷく)するか、でんぐり返っていました。

 ただ、路面の起伏(きふく)や摩擦状況により最適な構成が変わり得ますので、脚をそろえるのが常に不利と思わないようにしてください。
激しい凹凸を乗り越えるだけなら、4脚一斉(いっせい)に胴体を持ち上げた方が有利のはずです。

その後、胴体着地している間に滑り落ちないよう工夫すれば最強かもしれません。


*1 もしくは、テキストp.7~8の写真を見てください。

*2 前タイヤは、一方のギアMと同軸に付けられて等速で回り、後ろタイヤも、もう一方のギアMから始まって、ギアM同士で等速に伝わります。

*3 タイヤLのまま、車高を上げた「ハイリフト車」にするアイデアも出ました。
 高い重心のせいで転びやすい問題もありましたが。






*4 胴体と干渉(かんしょう)しないようクリアランスを確保しつつタイヤLに換装(かんそう)するなど、独自の工夫を凝(こ)らして走破(そうは)した人もいました。


1.3 <ミドルコース『プログラミングカー』>


 “プログラミング”と“カー”にそそられます。
“カー”だけに製作も理解も難しくはありませんが、生みの親で、アイデアコンテストで最優秀賞に選ばれた当時小学6年生に脱帽(だつぼう)です。

 他のロボットでも、本体の製作時に動作をプログラミングする要素はありますが、本体(ハードウェアプログラム(ソフトウェア)媒体(ばいたい)を明確に分離した点で、唯一無二(ゆいいつむに)のロボットです。


 プログラムとは何でしょう。一連の動作や演目などの手順(表)ですね。
本体の設計を変更することなく、プログラムだけで動作を決定できる利点があります。
ゲームソフトやアプリのアップデート等が最たる活用例ですね。
コンピュータ類に限らず、テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器まで、現代の殆(ほとん)どの電気製品がプログラムに則(のっと)り動作しています。

 本ロボットのプログラム媒体は、赤いロッドをつなぎ合わせた一本の棒で、その幅(1~3本分)により、右折・直進・左折を指令します。
また、ロッドを円形に組めば無限ループを実現でき、永遠とジグザグ走行や8の字走行を繰り返すこともできます。

走行用モーター動力をプログラムロッドの送り用ローラーにも分配しているところがナイスです。

自動織機や自動演奏オルガンから始まって、黎明期(れいめいき)のコンピュータも、パンチカードと言って、無数のパンチ穴を開けた何十メートルもの紙を送ってプログラムやデータをセーブ・ロードしていましたが(*1)、その様を彷彿(ほうふつ)とさせます。


 2日目最後の競技に、三角コーンやテープで指示されたジグザグコースを無事に完走するプログラムを設計してもらいました。

このとき、試行錯誤を重ねながら仕上げるのも現実的な成功方法なのですが、計算によって一発成功を狙う科学的方法も追求して欲しいと思い、授業中に余力のある人に挑戦状を掲(かか)げました。


【お題】
 ロッド1穴分(約1cm)送る毎にロボットが何cm進むか?(小数第1位まで)
ただし、ロッドを送るタイヤS直径を38mm、本体を推進させるタイヤL直径を51mmとする。

【解答】
 タイヤSとLの1回転あたりの移動距離(変位)の比は、円周長の比であり、これは直径の比に等しく、38:51である。
ここで、ギア構成により、タイヤLの回転数はタイヤSの3倍である。
よって、タイヤLによる変位は、タイヤSに比して 3×51/38≒4.026倍となるので、
本ロボットは、ロッド1穴分(約1cm)あたり約4.0cm進む


 実際は、各所のスリップの影響により誤差が出ますが、例えば、55cmのロッドでは220cmのコース取りをプログラミングできるという“アタリ”が付けられるようになり、最初から成功に近づける可能性が高まるのです。

算数/数学が得意な人は、円周率3.14やπ(パイ)を持ち出して面倒な計算をしても同じ答が出ることを確認し、比を用いた考え方を深めてください。


*1 テキストp.22参照


1.4 <アドバンスプログラミングコース『ロボビート(1)』割愛>


 《このドラマーロボットも面白いのですが、割愛し、
  多くの生徒さんが研究中のテクニカルレース用ロボットに触れます》


 去年までのテクニカルコンテストは、ライントレーサーによるタイム競技でしたが、今年から新しいルールとなりました。
今年は、キットケースの上に置いたパイロット(人形パーツ)を自作ロボットで救出(回収)してゴールを目指し、そのミッションを完了するまでの時間を競います。

 去年のライントレーサー大会では、早くゴールすることに力を注ぎました。
その結果、ロボットがコースアウトするなど成功率を低くしてしまい、全国大会でも結果を残せませんでした。
その反省を活かし、タイムと回収成功率のバランスに優れた方式を考案して欲しいと願います。

いろいろな方式が考えられます。結果を残すには、次の項目を考慮してください。
●なるべく構造をシンプルにし、重くなりすぎない(軽くなくてもよい)
●ロボットの各パーツが動作中に外れないよう堅牢(けんろう)に
●パイロット回収の成功率を高く(3回に1回以上)
●まっすぐ走り、コースアウトしないように
(重心を極端に偏らせない/2輪以上に駆動力を与える/急加速しない)

現在ミッション達成してゴールできている4タイプのロボットを紹介します。


 型式名:象の鼻
 成功率:★★☆☆☆
 速 度:★★★☆☆
 https://youtu.be/nKLRmut0nGE




 型式名:ゴム網『飛鳥文化アタック』
 成功率:★★☆☆☆
 速 度:★★★★☆








 型式名:回転カゴ
 成功率:★★★★☆
 速 度:★★★☆☆
 https://youtu.be/_fSI5aMJVOw




 型式名:ワイパー方式
 成功率:★★★★☆
 速 度:★★☆☆☆





 タイムを狙うことも重要ですが、課題をクリアしないと記録として残りません。
安全策をとるか、トータルバランスか はたまた最速タイムを狙うか、
戦略とライバルを決めて、結果を恐れずに挑んでみましょう。


1.5 <プロ1年目コース『オムニホイールロボット(3)』>


 オムニホイールロボットの3ヶ月目、最終月です。

 知的ロボットに必要な「感じて」「考えて」「動く」機能のうち、先月までは「考えて」「動く」だけでした。
いや、「考える」といっても、定めたプログラム通りに動くだけで、せいぜい次の動作に移行する秒数を計っているだけでした。
想像してみてください。いくら“脳ミソ”があっても、外界との接点が無ければ(目も耳も鼻も触覚さえも!)、意識は闇の中…。息が詰まりそうですね。

 1日目では、「感じる」触覚を与えます。
丸い本体の前部(頭部?)に左右のタッチセンサーを取り付け、そこから針金(触角?)を2本伸ばします。まるでテントウムシですね。
針金に何かが触れると、タッチセンサーがONになって…、どうなる?
それはプログラム次第ですね。そこがマイコン制御方式の良いところです。

右の触角に触れるとちょっと後ずさり、左の触角に触れると旋回するなど、自由に設計できます。
これだけでも、ロボット掃除機を想わせる動きになります。
どうです?あのスゴイ家電の動作も、こんな感じで実現できてしまうのですよ!
自ら判断して動いてくれるので、生物のような賢さや可愛らしさが出てきます。

 これを実現するプログラミング要素を学びました。
もし、○○だったら△△して、そうでなければ××する”ような判断と行動のルールを与えるもので、“if ○○ { △△ } else { ×× }”の形式で記述します。
条件分岐といって、プログラムには大切な要素です。
これがなければ、ゲームソフトも紙芝居がせいぜいです。




 最終日の2日目は、ラジコン操縦プログラムを転送して、「考える」賢さをコントローラ操縦者に委ね、パイロン走行やサッカー対戦などで走らせ回りました。

この過程で、プログラムの条件分岐を使用して、高速走行モードに入るボタンが決められていることを悪用(?)して、パラメータを改造することもできました(*1)。

 以上、3ヶ月にわたり、オムニホイールの走行原理やプログラミングの基礎を学びました。
特に、同じボタンやタッチセンサーでも、押されてどう反応するかはプログラム次第であるという点が、マイコン非接続型のスイッチ(受動素子)では出せない特徴です。

次回以降のテーマでも、マイコンに様々な判断と命令を担わせて、面白いマシンを製作して参りましょう。


*1 実際の自動車でも、ECU(Engine Control Unit)チューンと言って、そういうことが(やろうと思えば)できます。
 エンジン/モーターの最大パワーは変わらないものの、アクセル操作に対する応答特性を変える走行モード切替が付いている車もあります。


2. 今月の課題


 <スタートアップ(全コース)>
  特にありません

 <プライマリーコース>
  - オリジナル図形プリント

 <ベーシックコース>
  - オリジナル課題プリント(3面図+設問)
  - 上記授業内容を精読する(概ね3年生以上/低学年は補助の下で)

 <ミドルコース>
  - オリジナル課題プリント(3面図+設問)
  - 上記授業内容を精読する

 <アドバンスプログラミングコース>
  特にありません(テクニカルレース頑張るぞー!)

 <プロ1年目コース>
  - 上記授業内容を精読する(該当テキストページを見ながら)


3. 今後の授業スケジュール


◆小倉北7月は『北九州パレス(勤労青少年文化センター)』で開催します。
◆小倉北8月よりベーシック/プライマリ10:30~とさせて頂きます。
◆小倉南8月よりアドバンス15:00~とさせて頂きます(~12月移行期間)。
◆全国大会の為、中間8/24→8/31へシフトします。

――――――――――【佐藤教室長】――――――――――

[東福間]第1・3土原則<学習ルームでこぼこ>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒ 7/6, 20,  8/3, 17,  9/7, 21


[中間]第2・4土原則<なかまハーモニーホール>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒7/13 第1回 2F会議室1
  7/27 第2回 3F会議室2
  8/10, 31※,  9/14, 28

 ※全国大会の為、8/24→8/31へシフトします。


[小倉北]第1・3日原則
   - 10:00~ ベーシック/プライマリ(8月より10:30~)
   - 13:00~ ミドル/ロボプロ1年目[暫定]
   - 15:00~ アドプロ

 ⇒7/ 7※第1回 北九州パレス2F 第1研修室
  7/21※第2回 北九州パレス2F 第2研修室
  8/4, 18,  9/1, 15

 ※7月は『北九州パレス(勤労青少年文化センター)』で開催します。


――――――――――【中野教室長】――――――――――

[八幡東]第1・3土原則<レインボープラザ4F>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒ 7/6, 20,  8/3, 17,  9/7, 21


[小倉南]第2・4日原則<総合農事センター2F>
   - 10:30~ ベーシック/プライマリ
   - 13:00~ ミドル/アドプロ※(/ロボプロ1年目)

 ⇒ 7/14, 28,  8/11, 25,  9/8, 22

 ※8月よりアドバンス15:00~とさせて頂きます(~12月移行期間)。


4. お知らせ

1) 小倉北ベーシック/プライマリ時間シフト
 8月よりベーシック/プライマリ時間を30分遅らせ、10:30~12:00とさせて頂きます。


2) 小倉南アドバンス時間シフト
 8月よりアドバンス時間をミドル後にシフトし、15:00~16:30とさせて頂きます。
 8~12月を移行期間として、この間は13:00/15:00どちらでもお受けしますが、なるべく15:00~をお奨めします。

 農事センター利用時間の制約上、ミドル/アドバンスを併行しておりましたが、より良い指導&履修環境のため、ご協力をお願い申し上げます。
 (これにて小倉北・南教室が同一時間帯になります)


3) 全国大会 8/24(土) 東京大学 安田講堂
 アイデアコンテストの時期が近づいてきました。
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/convention/RobotConv2019.pdf

 ◆アイデア部門:7/19(金)九州本部必着にて、所定の応募用紙・プレゼン動画(2分以内)を郵送

 《全国大会 観覧申込み - 定員に達し受付終了》
  http://kids.athuman.com/robo/event/convention/2019/


4) アイデア九州地区大会 7/26(金) 福岡市科学館サイエンスホール
 全国大会に先立ち、九州地区大会も開催されます。
(発表練習会の位置付けであり、全国大会の予選ではありません)
 発表練習のみならず、他人の面白アイデアを伺うチャンス!
 福岡県内の皆さんには、地の利があります。ご家族で参加しましょう!

 ◆アイデア地区大会:7/16(火)大会本部必着にて、所定の応募用紙を郵送

 《地区大会 観覧申込み - 6/21(金)17:00~定員まで》
  http://kids.athuman.com/robo/event/convention/2019/


5) テクニカル九州地区予選 7/26(金) 福岡市科学館サイエンスホール
 テクニカル(アドプロコース用スピード競技)コンテストは地区予選から始まります。

 ◆テクニカル部門:7/2(火)10:00~7/18(木)17:00までにWeb申込み

 《地区大会 観覧申込み - 6/21(金)17:00~定員まで》
  http://kids.athuman.com/robo/event/convention/2019/


6) 5教室合同アイデア発表会
 いきなり全国大会はハードルが高いですので、まずは地区大会で、発表をするも聞くも、あまり気負わず親子で楽しみましょう!

 その前に、小倉北教室の昼休み時間にアイデア発表会を開催しますので、親子で是非ご参加下さい。
 先ずは宣言しちゃって、やる気になってみよう! 君だけのロボットをひねり出そう!

 ■7/7(日) 11:45-12:45 北九州パレス2F 第1研修室
 【発表シート】6月第2回授業で配布した『アイデアシート』または任意の紙面
  http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/convention/IdeaSheet2019.pdf
 【発表内容】「こんな(動きの)ロボット作るつもりです」程度の意志表明(ロボット披露も可)
 【発表形式】1人2分程度(プロジェクター・マイク使用)


7) 5教室合同テクニカルコンテスト研究会
 7/26九州地区予選に出場できるアドプロ生向けに、下記の教室時間を開放します。
 奮って参加下さい!
 - 退場時間は自由です
 - 教室の振替利用には事前連絡ください
 - 教室の追加利用には事前連絡不要です
 - コンテスト出場者の振替手数料は頂きません(在籍中の方のみ)

 ・7/ 6土 東福間    でこぼこ  17:30-20:00
 ・7/ 6土 八幡東レインボープラザ4F 17:30-21:00
 ・7/ 7日 小倉北  北九州パレス2F 15:00-20:30 ※場所ご注意
 ・7/13土 なかまハーモニーホール2F 17:30-21:00
 ・7/14日 小倉南  農事センター2F 10:30-16:00 ※AM~OK
 ・7/20土 東福間    でこぼこ  17:30-20:00
 ・7/20土 八幡東レインボープラザ4F 17:30-21:00
 ・7/21日 小倉北  北九州パレス2F 15:00-20:30 ※場所ご注意


8) IchigoJam初級プログラミング ~ハイパーオリンピック編~ 終了

 6/29(土)東福間、6/30(日)北九州パレスにて、計14組の方に参加頂きました。

 ボタンの連打で100m走タイムを争ったり、200mハードル走のゴールを目指してタイミング良くジャンプしたり、シンプルな面白さに子供も大人も(先生も!)燃えていました。

 次回11/4(月・祝) 開催予定の講座をお楽しみに。8月ミニ講座を下記にご案内します。


9) 夏休み体験講座(理科/ロボット/プログラミング)
 いつものロボット教室とは異なる刺激を。夏休みの自由研究にもどうぞ。
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/lab/SummerProgram2019.pdf
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/lab/IJ-B1908.pdf

【内容】↑PDFをご覧下さい
【講師】中野・佐藤
【会場】北九州パレス(勤労青少年文化センター) 2F
【申込方法】メールにてお申込み下さい。7/15〆切・先着順です。
【申込条件】
 - 原則として、8月お引落し額(9月分)に加算して徴収させて頂きます。
  7/15~キャンセル・欠席により空席が発生した場合は返金できません。
  (キットと製作テキストのみお渡しします)

 - 保護者の方・お子様(対象年齢未満)ご同伴可

 - IchigoJam初級ミニゲーム編は、これまでの長編プログラムから趣向を変え、
  短時間で、ごく短いプログラムを生徒さん自身のアイデアで改変しながら、
  100%理解を促すことに重きを置きます。(高学年さんにも不足ありません)

         (税別)
  ◇…科学実験 4,700円
  ◆…科学実験 3,800円
  ☆…IchigoJam 6,500円(小3~)  新規生向け講座+キット
  ★…IchigoJam 2,500円(小3~) ☆修了生向け

 8/1(木)
 ◇10:00-12:00 ロボットハンド開発ラボ(小4~)
 ☆13:30-16:00 IchigoJamスタートアップ ~初めてのゲームプログラミング~

 8/6(火)
 ★10:00-12:00 IchigoJam初級ミニゲーム#1
 ◆13:00-14:30 ふしぎセンサー~LEDを光らせよう~(小3~)
 ◆15:00-16:30 望遠鏡をつくろう(小3~)

 8/8(木)
 ★10:00-12:00 IchigoJam初級ミニゲーム#2
 ◆13:00-14:30 ひかりマジック ワン・ツー・スリー(5歳~)
 ◆15:00-16:30 人工イクラを作ってみよう(小1~)

 8/20(火)
 ★10:00-12:00 IchigoJam初級ミニゲーム#3
 ◆13:00-14:30 音にさわろう!スピーカー工房(小1~)
 ◆15:00-16:30 君には名探偵の素質があるか?(小3~)


10) 8月~新ミドルコース(プログラミング対応)へリニューアル[再掲]
 ミドルコースがアドプロコース用のマイコン・センサー類を一部下ろす形で、8月~タブレットを用いた簡易プログラミングに対応します。

【キット代(税別)ご負担の流れ】
 ~7月:入会時2.85万円→アドプロ進級時2.7万円
 8月~:入会時2.85万円→ミドル進級時1.8万円→アドプロ進級時0.9万円

 従来ミドル内容をベースとした改編ですので、進級タイミングに関わらず、新旧ミドル合わせて18ヶ月満期の履修が原則となります。

 8月時点でミドル継続中の方は、残り期間に応じて、新旧コースの選択肢を提供いたします。詳細は対象の方へ個別にご案内して参ります。

 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/0227_newmiddle.pdf


11) 5月課題 高得点者  []内は教室と学年

 ◆プライマリ【14名平均 図形3.6】
   5点…仲井[中間2], 川田[小倉北1], 末吉[小倉北1], 砂川[小倉北1], 鑓水[小倉北 年長]・村上(怜)[小倉南2]

 ◆ベーシック【22名平均 図面2.9+設問2.4=5.3】
  10点…柴田[小倉北4]
   9点…なし
   8点…中村[東福間4], 下木[八幡東4], 野口[八幡東5], 橋本[小倉南2], 林田[小倉南2]
   7点…なし

 ◆ミドル【19名平均 図面3.0+設問2.3=5.3】
  10点…なし
   9点…なし
   8点…樋口[八幡東5]
   7点…渡邉[中間5], 重藤[八幡東8], 森崎[八幡東4], 竹内[小倉北5]

 ◆アドバンスプログラミング【4名平均 図面7.5+設問4.8=12.3】
  19点…橋本[小倉南5]
  16点…山本[中間7]


東福間・中間・小倉北教室 佐藤 / 八幡東・小倉南教室 中野

2019年5月29日水曜日

2019年5月報

1.5月授業内容
2.今月の課題
3.今後の授業スケジュール
4.お知らせ


1. 5月授業内容


1.0 <スタートアップ(全コース)>


 割愛します。


1.1 <プライマリーコース『ロボシーソー』>


 割愛します。







1.2 <ベーシックコース『ロボクリーン』>



 おそうじロボットです。
90°ずつ向きをずらした9本の赤い“ブラシ”を高速回転させる様がにくいですね!
吸引(きゅういん)こそしませんが、あのロボット掃除機『ルンバ』を彷彿(ほうふつ)とさせます。

 掃除機として、大事な工夫点があります。
ブラシは高速回転させたいが、本体の走行スピードは…?
疾走(しっそう)されては困るので、タイヤはゆっくり回さなくてはなりませんね。
この相反(あいはん)する要求をどうやって1つのモーターで実現するかです。

部品配置は、モータータイヤブラシ の順に並んでいます。
回転速度は、速い遅い速い です。
つまり、モーターを一旦(いったん)減速(げんそく)してタイヤを回した後、増速(ぞうそく)してブラシに伝える構成が必要であり、それが筐体(きょうたい)の側面に並んだ大小6枚のギアの役割なのです。


3連のピニオンギア(歯数8)がタイヤと同軸のギアL(歯数40)を回すので、1/5に減速されます。
その後、ギアM(歯数24)を経由してブラシと同軸のピニオンギア(歯数8)を回します。
途中のギアMは気にせず(*1)、ギアLピニオンギア と考えて、5倍の増速になります。
つまり、1/5×5=1 で、モーターと同じ回転数(等速)に戻してブラシを回しているのですね。

《ギアの回る速さについて勉強したい人は、下記を読んでください》
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/robot/bas-1711.pdf


 2日目最後の競技は、ガチンコおそうじ対決!
狙(ねら)いを定めたロボットの前に、小さくカットしたスポンジのゴミを散りばめ、「よーいドン!」でゴミの争奪戦(!?)です。
「そこまで!」の合図までに内部に取り込めたゴミの数を競います。


皆さん、対戦になると燃えますね~。
まして、改造の良し悪しがゴミの数に表れますから、時間いっぱい改造に勤(いそ)しむ人もいましたが、かえって本番で成績が振(ふ)るわず、悔(くや)しい思いをしていました。

 このロボットで苦心(くしん)するのは、赤いブラシが(当然に)固いプラスチック部品であり、柔軟性(じゅうなんせい)がないので、筐体との隙間(すきま)にゴミが挟(はさ)まってブラシが止まりやすいことです。
高速回転(増速)させる分、回転力(トルク)が弱いので、たやすく停止します。


この問題を解決しようと、過去にすばらしいチャレンジも見られました。
ブラシの毛(クロスジョイント)が固いのは仕方がないので、シャフトに“半固定”し、毛一本一本の回転力を弱めるアイデアです(*2)。

1) クロスジョイントをシャフト(十字形断面)の周りに固定するのではなく、自由にぶら下がるよう、十字穴ではなく丸穴に通す
2) クロスジョイント同士が密着するよう、ブッシュやグロメットで隙間を埋める

これには、
●詰まらない限り、全ての毛がシャフトと一緒に回転する
●詰まった毛だけ止まり、ブラシ全体の回転を止めない
という設計思想がしっかり体現されています。

肝心(かんじん)のゴミ取り性能はともかく、何か問題に直面した時、限られた部材(キット)の中でも「何か解決方法があるという好例です。


 他には、毛として、回転シャフトに輪ゴム結束バンドをくくり付けてはどうでしょう。
内部の汚れが問題になるほどゴミが取れてしまうかもしれませんよ。


*1 ギアMを気にして計算しても、40/24×24/8=40/8=5 と同じです。間にギアMを挟んでいる理由は、回転方向と位置を調整するためです。

*2 スリップトルク(滑り摩擦力を利用した回転力伝達)や、トルクリミッター(回転力制限装置)呼ばれる機械要素です。


1.3 <ミドルコース『アメンロボ』>


 アメンボのような動きで進みますが、推進(すいしん)原理は異なります。
ミドルコース随一(ずいいち)と言っていいくらい、突き詰めれば高度な学習テーマに満ちた、難しいロボットです。

 4脚キャスター付き椅子(いす)のように、X字に交差させたロッドの先端4箇所に、自在に向きを変えるタイヤSを取り付け、ロッドの交差点に本体を載せています。

 1日目では、モーターで回転するクランク機構(*1)により、ロッドのX字を閉じたり開いたりする動きを実現しました。
製作はこれでほぼ完成なのですが、タイヤSはその向きがX字の開閉に合わせて阿波(あわ)踊りの手先のように自在変化するだけで、一向に進む気配がありません。
どうしたものでしょう。2日目までの課題にしてみました。

 よく観察すると、タイヤは向きを変えているだけでなく、少し転がっては逆方向に戻る動きも見られますので、学習経験を生かして、
ラチェット機構により回転を一方向に制限してやればいい」
というアイデアもありますが、前進させるまでには至らないようです(*2)。


 2日目テキストの通り、前輪同士と後輪同士をくくるように2本の輪ゴムをキャスターの根元に掛けてみました。
するとどうでしょう。輪ゴムがキャスターを内側に引っ張ることで、タイヤの向きが前後方向に“ほぼ”そろいました

スイッチを入れてみると、1日目が嘘のようにスイスイ進みます。
X字の開閉に合わせて、床面との摩擦により、前後輪とも、ハの字平行逆ハの字の形を繰り返します。


X字を開く力は、左右両輪を前方に向かって開かせ(逆ハの字)、
特に後輪(*3)が平泳ぎで水を(またはスケーティングで雪や氷を)掻くように、推進力に変換されています。


X字を閉じる力は、左右両輪を前方に向かって閉じさせ(ハの字)、
特に前輪(*3)で地面を抱き込んで後方へ追い遣(や)るように、推進力に変換されています。

輪ゴムの弾性力により、
(1) タイヤを前後方向に緩(ゆる)やかにそろえる
(2) 地面との摩擦力でタイヤの向きが変化するのを少しだけ許す
ことが功(こう)を奏(そう)しているのです。


 実際は、ここに書く程に簡単ではなく、X字リンクの歪(ゆが)みやタイヤの摩擦からくる開閉の重たさ、輪ゴムの強さ(*4)に起因して、推進させるまでに苦労し、競技する余裕もない難題でした。

 ラチェットは使いませんが、タイヤが後ろに転がる瞬間があるようなら、それを阻止(そし)することで推進効率が上がるかもしれません(*5)。

《キャスターがハの字形に開閉し、推進力を生むメカニズムを勉強したい人は、下記を読んでください》
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/robot/mid-1711.pdf


*1 回転軸の回りで円形運動する別の回転軸をジョイント(関節)とするリンク機構で、回転運動⇔往復運動を変換する。手回しハンドル、自転車のペダル、ピストン式エンジンが主な利用例。

*2 過去に考案した生徒さんがいましたが、そもそもタイヤの向きがバラバラなので失敗しました。

*3 X字の開閉によってキャスターが前方へ運ばれる方。

*4 輪ゴムが弱ければタイヤの向きが定まらず、強ければモーターの力負けで停止します。

*5 下手をすると前進の摩擦も増えて効率が下がるかもしれません。


1.4 <アドバンスプログラミングコース『九九ボックス(2)』>


 1・2日目の九九ボックスは、足し算するのみでした。
その方式は、スイッチを押した分だけ、1桁の文字板が順回りして、数値がカウントアップされるという単純なものでした。


とは言え、モーターが1回転するのをスイッチで検出しながら、その間に文字板(ギアL)の数字が1だけ進むような1/10減速ギアボックスの設計が秀逸かつ斬新です(*1)。

3・4日目の授業で、掛け算するプログラムを入力し、それに合わせて文字板を2桁に増やしました。9×9=81 なので2桁要りますね。

 この掛け算プログラムは、どのような仕組みで動いているのでしょうか。
テキストでは、1の段から3の段までのモードを作りました。

1の段は、スイッチを1回押すとモーターが1回転し(*2)、文字板が1/10回転だけ回る、単なるカウンターです。
2の段は、スイッチを1回押すとモーターが2回転するプログラムです。
3の段は、スイッチを1回押すとモーターが3回転するプログラムです。

やっていることは、足し算と変わりません。
この掛け算プログラムは、足し算を何回も繰り返すに過ぎませんね。

プログラムが長い割に、結局、足し算かよ!」と落胆する声が聞こえました。
でもね、加減乗除(+-×÷)は全て足し算で行うことができるんです!
実際、コンピュータ内部では、ほとんどの演算を足し算で行っています。
つまり、九九ボックスはコンピュータの走り!(少し言い過ぎかもしれませんが…)

例えば、2x3 の掛け算であれば 2+2+2 と、九九ボックス同様に2を3回足すことで計算できます(*3)。

 引き算はどうでしょう。
この場合は「足してちょうど桁が上がる(10になる)数」を持ち出します。
2なら8、3なら7、5なら5、といった数です。これを補数(ほすう)といいます。
数を引く代わりに補数を足すことで、引き算は足し算に置き換えられます。

 9-4=5 → 9+6=15 → 2桁目を無視して 5

2桁目を無視する手順が気に入らなければ、下のような式にすると良いでしょう。

 9-4+10-10 = 9+(10-4)-10 = 15-10 = 5

勝手に10を足したので、後から10を引いています。結果は変わりませんよね。

この計算方法では、先に補数を求める必要がありますが、コンピュータ内部で扱う数字は0と1の2つしかありません。1+1=10(イチ・ゼロ)のように桁上がりします。
ですから、1の補数は0、0の補数は1と、簡単に決まってしまいます。
実際、電子回路にとってこの変換作業は楽チンなのです!
これを2進数と呼びます(*4)。

 割り算は、この引き算の応用です。
割られる数から割る数を引き算していき、0になるまで何回引いたかを数えます。
8÷2 の計算ならば 8-2-2-2-2=0 ですから、4回引きました。
この4が割り算の答えになります(*3)。 

 苦労した割に、暗算でできる程度の計算しか行えない九九ボックスでしたが、コンピュータと近い計算方法だと思うと、何だか輝いて見えますね!
見えない? そうですか? よーく見てください、マイコンのLEDが輝いてますヨ!!


*1 ロボット教室で初登場。

*2 実際はスイッチを押している間に鳴る音の回数で指令します。

*3 実際に必ずしもこのように処理されているとは限りませんが、一つの方法として使われる場合があります。人間と違って、足し算こそ超高速にできるように作られているからです。

*4 「地球人は10進数を使っているようだ…指が10本だからかな…」by 火星人


1.5 <プロ1年目コース『オムニホイールロボット(2)』>


 1ヶ月目に製作したオムニホイール(Omnidirectional Wheel;全方向車輪)ロボットの動きの原理を理解し、思い通りの動きをプログラム上で指示できるようになるまでの2ヶ月目の授業です。

 1日目は、改めてオムニホイール(車輪)の仕組みを考察し、3つの車輪を任意の速さ・向きに回したときの進行方向が“力(ベクトル)の合成”によって求まることを学びました。

ここでのベクトルは、車輪の回転の向き速さを、それぞれ矢印の向き長さで(紙面上に)表したものです。


2つのベクトルの合成は、まず作用点(ベクトルの始点)を重ねて、それが平行四辺形の2辺を形成するようにもう2辺を描き足し、作用点から発した対角線(=合力)の向き長さで表します。

3つのベクトルを合成するには、任意の2つを合成した後、その合力と残りのベクトルをさらに合成します。

様々な練習問題を製図して解きつつ、プログラムの数値に反映して動きを確かめ、どんな3輪の回転の組合せでも、ロボットの進行方向を求めることができるようになりました。

 2日目に、ロボットの回転する動きを考察します。
1日目では、進行方向を割り出すことができましたが、ロボットが向きを変えずに移動(=並進運動)する場合は、これで十分でした。

しかし、実際は互いに離れた3輪による作用点(ベクトルの始点)を一点(例えば、ロボットの中心)に集めて合成するために、本体が回転しようとする力(モーメント)を扱うことができませんでした。

例えば、3輪とも同じ速さで時計回りに回転させる場合、ベクトルの合成結果は長さゼロの“点”となって、ロボットが移動しないことを言い当てますが、実際の動きは、移動こそしないものの、その場でぐるぐる回り続けます。
この回る動き(=回転運動)を予測できるようにします。

 レンチやスパナを想い起こしてください。
支点回転中心)のある物体に対し、支点から離れた場所作用点)に、(支点に向かう向きとは異なる)力を加えると、物体は支点の周りで回転します。
この物体を回そうとする作用力を“モーメント”といいます。

支点と作用点の間の距離を単に“長さ”と呼ぶと、

 [モーメント]=[長さ]×[力の大きさ]

という関係があり、長いほど回す作用が強くなるという、てこの原理を表しています。

オムニホイールは、3輪とも円周上(円形ボードの縁)に取り付けられているため、円形ボードの中心を支点としてロボットの回転を考えたとき、各ホイールまでの長さ]が全て等しいので、オムニホイールロボットの[モーメント]を推し量る上では、[力の大きさ](今回はホイールの回転スピード)だけ考慮すればよいことになります。

 難しく述べましたが、簡単には、時計回り反時計回りの回転スピードを差し引きして、ゼロなら回転せず、ゼロ以外ならその値の分だけ優勢な方向に回転する、と言えるのです。

オムニホイールロボットがカーブの軌跡を描いて移動するとき、並進運動だけで実現すれば、飛来するUFOのように向きを変えず、並進運動+回転運動を組み合わせれば、自動車のように自然に曲がることもできるのです。

3つのオムニホイールが生み出す、どんな複雑なロボットの動きも、
ベクトルの合成”で求まる並進運動と、
モーメントの合成”で求まる回転運動とに分解して説明できるのです。

 最終の3ヶ月目では、このロボットに“触覚”と“頭脳”を植え付け、ロボカップに通ずる自律型ロボットに仕上げます。


2. 今月の課題


 <スタートアップ(全コース)>
  特にありません

 <プライマリーコース>
  - オリジナル図形プリント

 <ベーシックコース>
  - オリジナル課題プリント(3面図+設問)
  - 上記授業内容を精読する(概ね3年生以上/低学年は補助の下で)

 <ミドルコース>
  - オリジナル課題プリント(3面図+設問)
  - 上記授業内容を精読する

 <アドバンスプログラミングコース>
  - オリジナル課題プリント(見取図+設問)
  - 上記授業内容を精読する

 <プロ1年目コース>
  - 上記授業内容を精読する(該当テキストページを見ながら)


3. 今後の授業スケジュール


◆小倉北7月は代替施設『北九州パレス(勤労青少年文化センター)』で開催します。
◆小倉北8月よりベーシック/プライマリ10:30~とさせて頂きます。
◆全国大会の為、中間8/24→8/31へシフトします。

――――――――――【佐藤教室長】――――――――――

[東福間]第1・3土原則<学習ルームでこぼこ>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒ 6/1, 15,  7/6, 20,  8/3, 17


[中間]第2・4土原則<なかまハーモニーホール>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒6/ 8 第1回 3F会議室2
  6/22 第2回 3F会議室2
  7/13, 27,  8/10, 31※

 ※全国大会の為、8/24→8/31へシフトします。


[小倉北]第1・3日原則<ムーブ>
   - 10:00~ ベーシック/プライマリ(8月より10:30~)
   - 13:00~ ミドル/ロボプロ1年目[暫定]
   - 15:00~ アドプロ

 ⇒6/ 2 第1回 5F小セミ(AMのみ企画1・2)
  6/16 第2回 5F小セミ
  7/7※, 21※,  8/4, 18

 ※7月は代替施設『北九州パレス(勤労青少年文化センター)』で開催します。


――――――――――【中野教室長】――――――――――

[八幡東]第1・3土原則<レインボープラザ4F>
   - 13:30~ ベーシック/プライマリ
   - 15:30~ ミドル
   - 17:30~ アドプロ

 ⇒ 6/1, 15,  7/6, 20,  8/3, 17


[小倉南]第2・4日原則<総合農事センター2F>
   - 10:30~ ベーシック/プライマリ
   - 13:00~ ミドル/アドプロ(/ロボプロ1年目)

 ⇒ 6/9, 23,  7/14, 28,  8/11, 25


4. お知らせ

1) 小倉北ベーシック/プライマリ時間シフト
 8月よりベーシック/プライマリ時間を30分遅らせ、10:30~12:00とさせて頂きます。

 7月~とお伝えしていましたが、全国大会活動の為に延期します。申し訳ありません。


2) 全国大会 8/24(土) 東京大学 安田講堂
 アイデアコンテストの時期が近づいてきました。6月第1回授業日に案内冊子を配ります。
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/convention/RobotConv2019.pdf

 ◆アイデア部門:7/19(金)九州本部必着にて、所定の応募用紙・プレゼン動画(2分以内)を郵送

 《全国大会 観覧申込み - 6/21(金)17:00~定員まで》
  http://kids.athuman.com/robo/event/convention/2019/


3) アイデア九州地区大会 7/26(金) 福岡市科学館サイエンスホール
 全国大会に先立ち、九州地区大会も開催されます。
(発表練習会の位置付けであり、全国大会の予選ではありません)
 発表練習のみならず、他人の面白アイデアを伺うチャンス!
 福岡県内の皆さんには、地の利があります。ご家族で参加しましょう!

 ◆アイデア地区大会:7/16(火)大会本部必着にて、所定の応募用紙を郵送

 《地区大会 観覧申込み - 6/21(金)17:00~定員まで》
  http://kids.athuman.com/robo/event/convention/2019/


4) テクニカル九州地区予選 7/26(金) 福岡市科学館サイエンスホール
 テクニカル(アドプロコース用スピード競技)コンテストは地区予選から始まります。

 ◆テクニカル部門:7/2(火)10:00~7/18(木)17:00までにWeb申込み

 《地区大会 観覧申込み - 6/21(金)17:00~定員まで》
  http://kids.athuman.com/robo/event/convention/2019/


5) 5教室合同アイデア発表会
 いきなり全国大会はハードルが高いですので、まずは地区大会で、発表をするも聞くも、あまり気負わず親子で楽しみましょう!

 その前に、小倉北教室の昼休み時間にアイデア発表会を開催しますので、親子で是非ご参加下さい。
 先ずは宣言しちゃって、やる気になってみよう! 君だけのロボットをひねり出そう!

 ■6/16(日) 11:45-12:45 男女共同参画センター(ムーブ)5F 小セミ
 【発表シート】6月第1回授業で配布する『コンセプト発表用 連想シート』または任意の紙面
  http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/convention/ConceptSheet2019.pdf
 【発表内容】「こんな(名前の)ロボット作ろうかなと思ってます」程度の意気込み(ロボット不要)
 【発表形式】1人1分程度(プロジェクター・マイク使用)

 ■7/7(日) 11:45-12:45 北九州パレス2F 第1研修室
 【発表シート】6月第2回授業で配布する『アイデアシート』または任意の紙面
  http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/convention/IdeaSheet2019.pdf
 【発表内容】「こんな(動きの)ロボット作るつもりです」程度の意志表明(ロボット披露も可)
 【発表形式】1人2分程度(プロジェクター・マイク使用)


6) 5教室合同テクニカルコンテスト研究会
 7/26九州地区予選に出場できるアドプロ生向けに、下記の教室時間を開放します。
 奮って参加下さい!
 - 退場時間は自由です
 - 教室の振替利用には事前連絡ください
 - 教室の追加利用には事前連絡不要です
 - コンテスト出場者の振替手数料は頂きません(在籍中の方のみ)

 ・6/ 1土 東福間    でこぼこ  17:30-20:00
 ・6/ 1土 八幡東レインボープラザ4F 17:30-21:00
 ・6/ 2日 小倉北     ムーブ5F 15:00-17:30
 ・6/ 8土 なかまハーモニーホール3F 17:30-21:00
 ・6/ 9日 小倉南  農事センター2F 13:00-16:00
 ・6/15土 東福間    でこぼこ  17:30-20:00
 ・6/15土 八幡東レインボープラザ4F 17:30-21:00
 ・6/16日 小倉北     ムーブ5F 15:00-17:30
 ・6/22土 なかまハーモニーホール3F 17:30-21:00
 ・6/23日 小倉南  農事センター2F 13:00-16:00

 ・7/ 6土 東福間    でこぼこ  17:30-20:00
 ・7/ 6土 八幡東レインボープラザ4F 17:30-21:00
 ・7/ 7日 小倉北  北九州パレス2F 15:00-20:30 ※場所ご注意
 ・7/13土 なかまハーモニーホール2F 17:30-21:00
 ・7/14日 小倉南  農事センター2F 10:30-16:00 ※AM~OK
 ・7/20土 東福間    でこぼこ  17:30-20:00
 ・7/20土 八幡東レインボープラザ4F 17:30-21:00
 ・7/21日 小倉北  北九州パレス2F 15:00-20:30 ※場所ご注意


7) 全国大会への教室としての取り組みスタンス
 コンテストへの出品・発表は、創作力や理解力など、ロボットの総合力を一気に高めるチャンスです。
 ご家族行事として参加下さい。

 特にアドプロ生は、原則として全員テクニカル(スピード競技)部門に出場して頂きます。
 昨年まで(旧アドバンス~第1回アドプロ)のライントレーサーから一転し、今年はミッション達成型のスピード競技に変わりました。
 昨年同様に、物議を醸す(?)くらい、今年も皆さんの知力で暴れ回って下さい!
 (アイデア部門への出品も可能ですので、希望者はお伝え下さい)

 どの部門の挑戦者も、6・7月テキストのカリキュラムを割愛して、コンテスト作品に注力しても構いません。


8) 第3回 IchigoJamマイコンプログラミング定期講座

 第1回 12/24(月・祝) サウンド 編
 第2回  3/21(木・祝) ゲーム工作編 に続き、
 第3回  6/29(土)・30(日) ハイパーオリンピック編 を開催いたします。

【6/1~9配布チラシ】
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/lab/IJ-B1906.pdf


 「ハイパーオリンピック」とは、初代ファミコン時代にコナミから発売されていた陸上競技ゲームです。
ボタンの連打で記録を伸ばすスポーツ大会ゲームの走りとなりました。

 今回は、そのシンプルな面白さをIchigoJamでプログラミングしてみましょう。
友達同士で記録を競い合い、勝利に沸き、そして敗北に涙しましょう。


☆スタートアップ(SU)未受講の方は、6/15東福間AM or 6/23小倉南AMをご検討下さい。
 SU講座7,020円のみでも楽しめますので、プログラミング体験にお奨めします。
 (マイコンを持ち帰り、継続できます)
 http://robocobo.sakura.ne.jp/blog/lab/IJ-SU1906.pdf


【講座名】
 IchigoJam初級ゲームプログラミング ~ハイパーオリンピック編~
【内容】
 前半は、キー連打でプレイヤーがダッシュし、100m走タイムを計測するプログラムで大会記録を競います。
 後半は、ハードル(障害物ジャンプ)走ゲームをプログラミングします。
【講師】中野・佐藤
【会場】下記いずれか
 ・6/29(土) 東福間教室 (学習ルームでこぼこ)
 ・6/30(日) 北九州パレス(勤労青少年文化センター) 2F
【時間】10:00~15:00 (昼休み12:00-13:00)
【対象】下記の小3~中学生 15名(保護者同伴可)
    a) スタートアップ修了者
    b) スタートアップ受講可能な方(ご相談)

【必須費用】
 a)の方  5,400円(材料費0円)
 b)の方 12,420円(a)+SU受講料3,780+キット代3,240円)

【オプション費用】
 A-1) 7インチモニター   4,320円(持込み必須/モデル不問)
 A-2) PS/2対応USBキーボード1,620円(持込み必須/モデル不問)

【申込方法】下記を指定の上メールにてお申込み下さい。6/23〆切・先着順です。
 <スタートアップ種別>
   a) 修了済み    b) 受講希望(ご相談)
 <希望オプション>
  A-1) 7インチモニター  A-2) キーボード

【申込条件】
 - IchigoJam本体・周辺機器の持込品が故障した場合は、代用品を購入頂きます。

 - 原則として、7月お引落し額(8月分)に加算して徴収させて頂きます。
  6/16~キャンセル・欠席により空席が発生した場合は返金できません。
  (お申込品とテキストのみお渡しします)

 ※本活動はヒューマンアカデミー ロボット教室とは関係ありません


9) 夏休み体験講座[予告]
 いつものロボット教室とは異なる刺激を。夏休みの自由研究にもどうぞ。

 【会場】北九州パレス(勤労青少年文化センター) 2F
 【詳細】6月報・チラシでお知らせします
         (税別)
  ◇…科学実験 4,700円予定
  ◆…科学実験 3,800円予定
  ☆…IchigoJam 6,500円予定(小3~)
  ★…IchigoJam 2,500円予定(小3~)

 8/1(木)
 ◇10:00-12:00 ロボットハンド開発ラボ(小4~)
 ☆13:30-16:00 IchigoJamスタートアップ ~初めてのゲームプログラミング~

 8/6(火)
 ★10:00-12:00 IchigoJam初級ミニゲーム#1
 ◆13:00-14:30 ふしぎセンサー~LEDを光らせよう~(小3~)
 ◆15:00-16:30 望遠鏡をつくろう(小3~)

 8/8(木)
 ★10:00-12:00 IchigoJam初級ミニゲーム#2
 ◆13:00-14:30 ひかりマジック ワン・ツー・スリー(5歳~)
 ◆15:00-16:30 人工イクラを作ってみよう(小1~)

 8/20(火)
 ★10:00-12:00 IchigoJam初級ミニゲーム#3
 ◆13:00-14:30 音にさわろう!スピーカー工房(小1~)
 ◆15:00-16:30 君には名探偵の素質があるか?(小3~)


10) 4月課題 高得点者  []内は教室と学年

 ◆プライマリ【9名平均 図形4.7】
   5点…神崎[中間1], 中村[中間2], 田中[八幡東1], 川田[小倉北1], 柴田(直)[小倉北2], 砂川[小倉北1], 鑓水[小倉北 年長]

 ◆ベーシック【19名平均 図面3.3+設問2.8=6.1】
  10点…柴田[小倉北4]
   9点…林田[小倉南2]
   8点…野口[八幡東5], 藤野[八幡東4], 柴田(大)[小倉北1]

 ◆ミドル【18名平均 図面2.9+設問2.4=5.3】
  10点…なし
   9点…森崎[八幡東4]
   8点…宮尾[八幡東6], 空閑[小倉南4], 馬渡[小倉南5]
   7点…田中[中間7]


東福間・中間・小倉北教室 佐藤 / 八幡東・小倉南教室 中野